ごあいさつ

北海道少年軟式野球連盟

 2024年が始まり新型コロナウイルスも落ち着きを取り戻すところまで来ておりますが、健康や生活に影響を受けられている方々や日夜懸命に従事されている医療関係者のことを思いますと、誠に胸が痛むところであり、衷心よりお見舞いを申し上げます。
 昨年来続くコロナ禍は、現在も深刻な状況にあり、私達の生活や全世界の社会活動に未曾有の影響を及ぼし、まさに世界中を一変させることとなりました。野球界も、2021年各大会をはじめ、プロスポーツから身近な野球大会に至るまで、野球が立ち止まる、これまで経験のない日々が生じました。
 北海道少年軟式野球連盟では、このように一変してしまった日常生活においても、ミッションとして掲げた「新北海道スタイル」が目指す社会像の実現のため、野球を止めず、野球の力で社会に貢献できるよう努めることとしています。
 野球には、身体を自由に動かす喜びを分かち合い、感動を共有し、人々のつながりを深めるチカラや自己の尊厳を相手の尊重に委ねるフェアプレーによる真の友好と親善の基盤を培うチカラがあります。
 これらの「野球のもつチカラ」が存分に発揮される時、北海道の社会により一層明るい希望と勇気が開けるものと確信しています。
 野球は、そもそも私達が自由に楽しく行うものです。
 2023年は、WBC世界大会で日本チームが世界一位に輝き野球を再び自由に楽しく行うことにより、野球を通じた北海道復興の一翼を担うことができるよう、当連盟は、次の3点の実現に向けてチーム全員の力を合わせることとしています。
1点目は、「子供の野球遊びの定着」です。
 北海道野球協議会の活用を通じて、身体を動かす機会が減少し、体力が低下した子供達が、学校や地域で元気に楽しく野球で遊ぶことが日常となるよう取り組んでいきます。
2点目は、「新しい野球様式」に対応した日常の野球推進です。
 「野球大会再開に向けたガイドライン」などを活用し、「新しい野球様式」の中、誰もが日常的に野球を再開できるよう地域における野球環境の基盤整備を支援していきます。
3点目は、安全安心な野球大会の確保です。
 地域における指導者などの資質向上を図るため、多様な関係者が連携を深め、誰もが安全安心に野球を楽しみ、親しめるよう取り組んでいきます。
 「野球と、望む未来へ。」を標榜する北海道少年軟式野球連盟は、2020大会開催後はもとより、新しい時代における新たな野球の価値や意義を改めて示すことが求められています。
 2024年は、身近で「新しい野球様式」に対応した野球を通じて望ましい社会や未来を実現するため、「選手」「保護者」「運営者(指導者)」全員で多様な野球を推し進められるよう、取り組んで参ります。
 結びに、2024年が辰のように力強く躍進するように前に進み、さらなる飛躍の年となることを祈念いたしまして、ごあいさつといたします。 

敬  具

会長 石田勝朗